防災ラジオドラマコンテスト 審査委員会特別賞 受賞作品

 

 1話 2010 防災の落とし穴
 2話 2010 災害と災害因
 3話 2010 生活防災

ドラマの概要

 関西の片田舎、加古川で、ひっそりと営業をする謎のショットバーがある。ここのバーが不思議なのは、普通のショットバーとちょっと違う。ここには迫り来る災害を恐れていたたまれず、また、防災や減災という活動に行き詰まり、すがる思いで足を運ぶ、ちょっと不思議なショットバー。バーの名前は「防災ショットバー」今日もひとりの女性が悩みを持って訪れる。勤務する会社で安全管理課に配属され、毎日々会社での防災業務を淡々とこなす。ある日、ふと考えてみると「防災とは何をすることなんだろう?」と疑問を抱くようになる。防災とは何なのかを上司や同僚に問いかけてみるが、納得のいく説明が誰からも出てこない。そこに総務部長がやってきて防災ショットバーに行くことを薦められ防災ショットバーのドアを叩くことになる。
「防災とは何なのか」防災ショットバーのマスターが「防災の神髄を語る」

ドラマの特徴

 防災活動とは誰もが必要でやらなければならないことは判っている。しかし、全国的に見ても地域で防災活動が継続して行われている地域は数少ない。自主防災組織があっても継続して活動されていなかったり、実質は未活動のところも多く、行政主導で無理矢理に活動をさせているところもあるようだ。それはなぜか?それは一般市民がなぜ防災活動を行わなければならないのか行政も市民も理解していないことに起因する。防災とは「自分のところで起こる災害の原因を知り、それにより発生する災害を理解し、発生する被害から自分の大切な人を守る活動」それこそが一般市民の防災活動であり、防災活動を継続するための秘訣であることを啓発する目的で制作。今回の防災ラジオドラマは実際に月2回地域コミュニテイFM放送局バンバンラジオで放送している「防災ショツトバー特別編」として制作をしたものです。

講評

 防災ショットバーという仮想の世界での客とマスターとの会話を通じて、防災への取り組み姿勢や平時のコミュニティの重要性について考えていくという点を評価した。提供資料によれば、受賞団体は、コンテスト以前から地域のコミュニティ放送で防災ドラマづくりを通して継続的な活動を行っており、地域コミュニティとコミュニティ放送との絆も評価した。作品内容としては優秀賞と同等であるが、規定の時間を大幅に超えていたため、優秀賞に準じ審査委員会特別賞を授与することとした。

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