あいさつ

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 加古川グリーンシティ防災会では、平成7年の阪神淡路大震災後にクローズアップされた「マンションの災害対策」に徹底的に取り組みました。
 マンションはプライバシーが守られる反面、ご近所付き合いが薄いのが最大の問題です。この問題を如何に解決し、どうすれば仲間を増やし、みんなが防災活動に取り組むことができるようになるかを考えました。
 楽しくなければ防災の輪は広がらない「楽しく防災活動をやろう」というテーマで、住民の方々に対し多彩なアイデアを仕掛けたことで乗り越え、仲間づくりをすることに大成功しました。

仲間づくりが私たちの防災戦略
 「防災活動」は社会的に必要な活動であるとわかっていても、「防災」という固い漢字2文字から難しく考えすぎ、活動に一歩足を踏み入れにくく人が集まりにくいという難点があります。「防災」とは、人と人とのつながりがあっての「防災」です。難しい顔で講演会を開き、「拝聴します」というような活動をしても、おそらくそこからは何も生まれないのではないでしょうか。現実に素晴らしい防災学や防災研究がありますが、それらがそのまま地域防災や自主防災には決してならないのです。なぜならば、防災の主役は我々一般市民だからです。その人たちの心根に強く訴えなければ何も変わらないし、何ものも生まれてこないのです。
 要するにみんなが楽しく心の底からワクワクするようなものを提供する。そこから我々が追い求める地域コミュニティ、地域防災、自主防災力などが生まれ育っていくのです。
そこで私たちは「防災」という言葉を前面に出さず、堅苦しくならないように行事を行ない、参加者が「知らず知らずのうちに防災に関わってしまっていた」と感じるようにし、強いまちづくり、仲間づくりをすることに大成功しました。これが私たちの考える防災戦略です。

取り組み
 すべての人に防災意識を持ってもらうため、「防災ラジオ放送、」「防災だより」(広報誌)、「グリーンネット」(マンション運営情報及び緊急情報伝達システム)、「ニューメディアシステム」(テレビの空きチャンネルを利用したコミュニティ放送)、及び「命のライセンス」(災害発生時の行動指針を示した小冊子)・「帰宅支援サポーター」(出先で大地震発生!その時、何をどうすれば良いのか小冊子)等を利用した情報提供設備を構築しました。
 災害時に主に成人を対象とした「助けることができる人」、主に高齢者及び災害弱者を対象とした「助けてもらいたい人」の登録制度、「子どもたちとの合同の町内夜回り」、世代間交流を目的とした「もちつき大会」等、すべての世代が防災活動に参加できる行事を実践しています。
 我々は「継続すること」が大きな力になることを知っています。そのためには楽しくなければならないと考え「楽しく防災活動をやろう」を合言葉に防災活動を実施しています。

加古川グリーンシティ防災会

概要
 マンション7棟・584世帯の全住民(約2,000人)が参加する防災組織。広報誌やコミュニティ放送等の情報提供設備を構築、住民参加型の防災活動行事など、子供から大人まで参加した多彩な取組、連絡体制の整備や防災井戸設置など地域防災力の向上、防災意識の普及活動を行う。

沿革
加古川グリーンシティに入居した住民は管理組合を結成、自衛消防隊を組織し消防計画を作成し消火器等消防設備の点検を行った。また後に管理組合内に防犯委員会を設け、迷惑駐車の取り締まりや青少年健全育成のための数かずの方策を実行。夜回り巡回も行い安全で安心な団地生活を目指した。阪神・淡路大震災を受けて「防災会」の誕生は、1995年1月17日の阪神・淡路大震災がきっかけとなっている。この大震災で兵庫県は大打撃受け、加古川市も死者2名、半壊家屋13棟の被害を出した。「ボランティア元年」と言われた被災後の救援や復旧活動におけるボランティアの高まり受けた兵庫県では、災害ボランティア支援方針のもと県下に自主防災組織の結成を呼びかけた。加古川グリーンシティ管理組合もこの呼びかけに応え、それまでの自衛消防隊を編入した防災会を設立したのは1998年6月のことである。

運営 加古川グリーンシティ防災会
開局 2007年1月15日
住所 〒675-0063
兵庫県加古川市加古川町平野24-1
電話 TEL:079-425-6852
表彰 第1回 防災ラジオドラマコンテスト
     審査委員会特別賞受賞
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