「土手の花見」の物語   その3

加古川グリーンシティ防災会オリジナル解釈バージョン


粋な防災

「土手の花見」のように普段から毎年の行事・文化として、楽しみながらやっていることが、それが実は知らずのうちに防災に繋がっているのです。

例えば、「日頃のあいさつ
笑顔で「こんにちは・さようなら」と何気なくやっていることが、実は知らずのうちに地域の中でお互いを知り合う切っ掛けになります。
ひと度災害が発生し、人の命が秒刻みで消えていく可能性があるとき、
「どちらさまですか?」とか、「そこから名刺交換」等とバカな時間のロスをするのではなく、
瞬時に判断、瞬時に行動ができ「自分の大切な人の命」そして「地域の人の命を救う」という働きができる基盤が日々の生活の中で自然とできあがるのです。

特別に「防災訓練をしましょう」とか「自分の町は自分たちで守る」等と特別な活動にすることなく、
自然なあなた自身の振るまいが
「防災活動」を担っていることになるのです。

あらたまって
防災を「防災」と声高に言わなくとも、普段の「あいさつ」ひとつが非常時に大変役に立つのです。

災害の時は、多くの判断を迫られる時です。
「パニックに陥る」または「判断ができない」という、「非日常」が発生します。しかし、普段やっていることしかできないのが実際なのです。普段から日常で地域の中で、地域の方々と仲良くすることが、いざ災害という時にそのまま「自分の大切な人の命を守ること」に活かせるのです。
災害になってから始めても遅いのです。

もしも、あなたが「災害の時に何かしないといけない」と思うのであれば、災害が発生するまでの余力の時間でやっておきましょう。
今、始めることができないものは、災害時にもできないでしょう。

その為にも行政を当てにせず、自分たちの地域で「土手の花見」のように、楽しみとインセンティブ(おまけ)付の「粋な防災」をやりましょうよ。

今からでも遅くはありません。

あなたの街に「やさしい改革」の風を吹かせましょう。

防災を防災と語らずとも、 防災の果たす役割を語ること
それが、加古川グリーンシティ防災会のコミュニティへの隠された仕掛けなのです。

加古川グリーンシティ防災会

京都大学防災研究所巨大災害研究センター長 矢守克也教授
土手の花見 その1 
土手の花見 その2 

同志社大学社会学部(社会学科)立木茂雄教授
土手の花見 その1 
土手の花見 その2 

加古川グリーンシティ防災会
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