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『南海トラフ巨大地震・想定の整理』
南海トラフ巨大地震が発生した場合、揺れから始まり何が並行して起こるのかを考え「22分類」しました。
今回は『⑲気象』を考えます。
一般市民が気象情報を入手するには、メディアの「お天気コーナー」や「スマホの通知」が主流です。
その大元となるデータを出すのは気象庁であり、それらを市民が自由に閲覧できるのは気象庁ホームページや気象協会やウエザーニュース等、気象情報を発信するサイトです。
どのサイトの情報が自分に見やすいかは、自分で選ぶ必要があります。
しかし、それぞれが勝手に予報を出しているわけではありません。
『気象業務法』という法律に基づき、気象業務に関する基本的制度を定めることで、気象業務の健全な発達を図り、災害の予防、交通の安全の確保、産業の興隆等公共の福祉の増進に寄与するとともに、気象業務に関する国際的協力を行うことを目的としています。
気象業務法第二条(定義)は次のように記されている。
「気象」とは、大気(電離層を除く)の諸現象。
「地象」とは、地震及び火山現象並びに気象に密接に関連する地面及び地中の諸現象。
「水象」とは、気象、地震又は火山現象に密接に関連する陸水及び海洋の諸現象。
「気象業務」とは?
一 気象、地象、地動及び水象の観測並びにその成果の収集及び発表
二 気象、地象(地震にあっては、発生した断層運動による地震動及び水象の予報及び警報)
三 気象、地象及び水象に関する情報の収集及び発表
四 地球磁気及び地球電気の常時観測並びにその成果の収集及び発表・・・中略・・・
「観測」とは、自然科学的方法による現象の観察及び測定といい。
「予報」とは、観測の成果に基づく現象の予想の発表といい。
「警報」とは、重大な災害の起こるおそれのある旨を警告して行う予報をいい。
・・・略 と以上のように定義されている。
ここでは『気象・地象』以外に『水象』があることに注目!「水象」は、気象・地震・火山現象に密接に関連する陸水(陸地に囲まれた内陸水の総称)及び海洋(塩分を含む広大な海域の総称)の諸現象なのです。
この法律を少し読んだだけでも、気象と地象は連結していると考えても良いでしょう。
さて、気象予報などの『気象情報』は、何かが発生した後で配信されるのではなく、地震以外のほとんどが 事前に発表され、公平・平等に市民に届けられる『事前防災システム』だと考えられます。
簡単に「気象イコール雨・空模様」ではないのです。
様々な大気の状態および雨・風・雷など地球上のみならず宇宙の根元とその作用である現象や大気中の諸現象を24時間観測しているのです。
地震に関しても『事前防災』というものがあります。
『南海トラフ地震臨時情報』もそのひとつで『大きな地震の発生確率が普段よりも高くなったこと』のお知らせであり100%地震が起こる予測ではありません。
言葉を雨として言い換えれば『何パーセントの降水確率なら傘を持っていった方が良い』程度の感覚でとらえても良いが、南海トラフ地震臨時情報を同じように『雨と傘の関係』と捉えた場合には『一度降り出せば、その雨は人の命に関わる可能性を含む雨』と考えてもよいことになります。
傘を持っていくか?持っていかないか?は、あなた次第ということなのです。
雨なら濡れる程度かも知れないが、大きな地震ならば大変なことが発生することになります。
だが事前に『地震が発生するかも?』と知っていたなら、防御姿勢への移行の速度が違うこととなるでしょう。
そこは雨も同じ、どのタイミングで傘をさすのか?それはあなたが判断しなければならないことです。
「気象」と似て非なるもの「地象」。
気象とは、様々な大気の状態および雨・風・雷など地球上のみならず宇宙の根元とその作用である現象で、一般的には、大気中の諸現象というものだ。
地象とは、大地に起こる現象のことで、一般的には地面の下で起こる現象のこと。
これらはそれぞれ繋がる要素は見受けられないが、まったくの別物でもないようです。
接点はあるし、影響も考えられることは多い。
昨今の大きな地震の後に強い雨が降る。
どう繋がっているのかは、答えを持ち合わせていないが、大地震の後に水害発生!地象被害の後に気象被害が発生していることは事実なのです。
とても関連が無いとは言い難いですね。
日本のアニメーション・しんかいまこと監督作品の中にも、気象と地象、更には宇宙からの影響の繋がりも描かれた作品が多い。
2022年(令和4年)に公開された『すずめの戸締まり』では、『扉』というカタチで描かれている。
扉の向こうの世界、我々は何気なく扉やドアを開けたり、敷居を跨いで別の部屋に入る。
ゲーム感覚で語れば、別のステージに入ったということだ。
あくまでも根拠なき話だが、我々は常にステージの変化を経験している。
ところがステージの変化を感じとる機能が、現代人は退化しているのかもしれません。
でも、皆さんは思い浮かべると「あれって?」と想うことはありませんか?神社仏閣やパワースポットと呼ばれる場所で『はてな』と感じることです。
たぶん第六感といわれるものかも知れませんが皆さんは経験ありませんか。
『こんな所で、今!風が吹く?』『おもわず手を合わせる』『清々しい空気感』『突然の気温変化』『音・声・光』あくまでも偶然であり自然のなせる技なのでしょうが、その自然に触れる瞬間にステージの変化を経験していると考えられます。
そう考えると我々も自分でステージを変えることができるのです。
それが『挨拶や声掛け』です。
そのひとことでその後の事態が大きく変化するのです。
出掛けるときに『気をつけてね』『雨は大丈夫?』『車に気をつけてね』『いってらっしゃい』『ただいま』『おはようございます』『こんにちは』『こんばんは』『いただきます』。
それらに返す共通する言葉はただひとつ!『ありがとう』。
皆さんも『ありがとう』で自分をより良いステージに変化させましょう。
きっと今日は良い日になる。
そう思える心からのひとことを相手に伝えましょう。
さて『気象と地象』あなたもその繋がりを探してみませんか。
きっと素晴らしい宝物が見つかるはずです。
しんかいまこと作品には、他に『天気の子』『君の名は。
』という作品にも同じく気象と地象を関連付けたと思える内容が多く含まれています。
しんかいまこと・防災三部作といわれる作品で、災害への備えや構え方と合わせて、人との関わりに感謝や温かさを気付かせてくれる素晴らしい作品です。
ちょっとご紹介すると 『君の名は。
』は、彗星の落下による災害を主人公たちが過去を改変することで回避しようとする物語です。
『天気の子』は、異常気象(雨)を扱い、回避できない災害があることを受け入れ、それでも生きていくことの大切さを伝えています。
『すずめの戸締まり』は、地震を主な災害として描いています。
過去の災害を記憶し、それに対処していくこと、そして人と人、人と自然の関わりを回復させることが重要だというメッセージが込められています。
そうだ!今度、しんかいまこと防災三部作をみんなで一緒に観る新企画「防災鑑賞会」やってみたいと思います。

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