日曜日の朝、家族でゆっくりとラジオの音楽を聞きながら朝食を食べているその瞬間に発生した。 ゴーッ、ガタガタガタ、 「えっ、地震?」 ドッカァーン! さあ大変だぁー! 大地震発生! 電気は消え、テーブルの上の食器類も落ち、熱いコーヒーがひっくり返る。 食器棚から食器が飛び出し、隣の部屋では家具が倒れる音がする。 電話も床に落ちる。 大石父:「地震だ!早くテーブルの下へ」 と子ども二人を机の下に押し込んだ。 妻は台所でしゃがみ込んだまま動けない。 大石父:「頭を守れ!」 と叫ぶ。 妻は空の鍋を頭にかぶった。
その時、ラジオから次のような緊急情報がアナウンスされました。 ・地震です。落ち着いて、まず身の安全を図ってください。 ・上から落ちてくる物、倒れてくる物に注意してください。 ・テーブルや机の下にもぐって様子を見てください。 ・火が心配です。ガスも心配です。早く消しましょう。 ・海岸近くの人は、念のために津波に警戒してください。 ・車を運転中の人は、スピードを落とし、安全を確かめてください。状況次第で車を左側に止めてください。 ・室内にいる方は、ドアや窓を開けて、逃げ道を確保してください。 ・地震で怖いのは火事です。火事がおきたら火が小さいうちに消してください。 大石父は台所へ、コンロの火は消えていたが、ガスのスイッチを戻し、念のために元栓も締めた。 しゃがみ込んでいる妻を連れ、食卓のテーブル下へ、どうやら落ちてきた食器で足を切って出血しているようだ。 子どもたちを抱きかかえる妻。 十数秒の揺れだった。 大石父:「あれだけ大きい地震だ!必ず余震が来る気を付けろ!」
と父が言う・・・。
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